*機友会奨励賞とは、立命館大学理工学部機械工学科とロボティクス学科の各研究室から学部卒業生1名選出されます。選考基準は(成績優秀、学会発表優秀、ムードメーカー、縁の下の力持ち、等々)各研究室の教員に一任しています。受賞者には賞状が贈られます。今回は受賞者の代表の方に感想いただきました。

 

⽴命館⼤学 理⼯学研究科 機械システム専攻 ロボティクスコース 修⼠ 1 回⽣ 眞⿃ 航

センサ知能統合研究室の眞⿃航と申します.学部時代は⽣活⽀援メカトロニクス研究室
に所属し,野⽅誠教授のご指導の下で内視鏡操作部機構の開発を⾏なっていました.現在は
下ノ村和弘教授のご指導の下,作業⽤⾶⾏ロボットの研究を⾏っています.

この度は機友会奨励賞を頂き誠に光栄です.⼼より感謝いたします.先⽣や先輩,友⼈や
家族など多くの⽅に⽀えていただいたからこそ,この賞を受賞できたと思います.この場を
お借りして感謝申し上げます.

私は卒業研究として⽚⼿操作を容易にする内視鏡操作部機構の開発を⾏いました.医療
の発達により患者への負担が少ない低侵襲治療が注⽬されています.中でも私は内視鏡を
⽤いる内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)に着⽬しました.ESD は消化管表⾯の病変を内視鏡
を⽤いて切り取るものですが,内視鏡操作部は複雑な構造ゆえに操作が⾮常に難しいとい
う問題があります.そこで,トラックボールマウスを⽤いて操作できるようにすることで
ESD の難易度を下げることができるのではないかと考え,既存の内視鏡に装着できる新た
な内視鏡操作部の開発を⾏いました.新型コロナウイルスの流⾏に伴い,可能な限り在宅で
の活動となったため研究が⼤幅に遅れてしまいましたが,オンラインでのミーティングや
グループゼミ,個別ゼミなど,教授のご尽⼒により無事に研究を⼀段落させられました.実
際に内視鏡に装着して実験を⾏うことはできませんでしたが,製作した機器単体では実験
を⾏うことができ,改良が必要なものの概ね問題なく動作することが確認できました.今
後,私の開発した内視鏡操作部が改良され実⽤化されれば,ESD の難易度を下げ術者の負
担軽減に繋がるだけでなく,医療過誤の減少や,操作性の向上に伴う新たな治療法の誕⽣に
繋がると確信しています.

⼤学院では作業⽤⾶⾏ロボットの研究を⾏っています.卒業研究とは全く異なる分野で
すが,学部時代に学んだ多岐にわたる知識と様々な経験を活かし,⼈々の⽣活を豊かにする
ロボットを製作していきたいです.⼤学院,さらに就職後には,これまでに無いような⼤き
な壁が⽴ちはだかっていると思いますが,周囲の⼈々と協⼒し,⾃信を持って⽴ち向かい乗
り越えていきたいです.

図1:卒業研究にて製作した機器
機友会ニュースデジタル版第111 回①「2020年度機友会奨励賞受賞者の方から受賞の感想いただきました」眞⿃ 航さん