機友会ニュースデジタル版第98回②「2019年度機友会賞受賞者の方から受賞の感想いただきました」長谷川 翔一さん

機友会賞とは

立命館大学理工学部機械工学科とロボティクス学科において優秀な成績を修められ、機友会賞に値するものと認められた学生に贈られる賞です。受賞者には賞状と副賞が贈られます。

立命館大学情報理工学研究科人間情報科学コース修士課程1回生 長谷川 翔一

情報理工学研究科人間情報科学コース修士課程1回生の長谷川翔一と申します. 学部4年時には, 理工学部ロボティクス学科の下ノ村和弘教授のセンサ知能統合研究室に所属し, 触覚センサの研究を行っていました. 現在は, 創発システム研究室の谷口忠大教授の指導の下, サービスロボットの研究を行っています.

この度は, 名誉ある機友会賞を受賞させていたただき誠にありがとうございます. この賞は, 家族や友人, 先輩など多くの方々に支えていただいたからこそ受賞できたことだと思います. 心から深く感謝申し上げます. また, 受賞にあたって文書掲載の機会をいただきました. そこで, これまでの取り組みについて紹介させていただきたいと思います.

学部時には, 理工学部プロジェクト団体の立命館大学ロボット技術研究会に所属していました. そこでは, 二足歩行ロボットや脚・腕構造を持つラジコン型のロボット, チームでロボット開発を行うロボットを製作し, ロボコンに参加することで, モノづくりの楽しさを感じるとともにロボット製作に必要な技術を学ぶことができました. また, ロボット製作を行うときに発生するトラブルに対して問題を根気よく解決する力, 友人たちと互いに協力する力, ロボットを絶対に完成させるという諦めない力が製作を通じて培うことができたと思います.

学部4年時に研究室に配属されてからはカメラを用いた触覚センサの研究を行いました. 食品製造業での異物検出の工程では人の手や目による作業が多く, エビの殻の取り残しの検査での場合も人が行っています. そこで, 私はカメラを用いた触覚センサで触覚情報を取得するというアプローチでエビの殻検出・殻の有無の判別を行いました. 教授はもちろんのこと, 専門外の院生の方々からも研究に対するアドバイスや多くの励ましの言葉をいただき, 大きな励みとなり伸び伸びと研究に専念することができました. また, 1年間という短い研究期間でしたが, ポスター発表など多くの経験をさせていただきました. 最終的に, エビの殻検出・殻有無判別を行うことができ, 実際の食品製造業での応用が期待できます.

この春からはサービスロボットの研究開発を行っています. 私は人とロボットが互いにコミュニケーションを取り, ロボットが人のサポートを行う社会を作りたいと思っています. そこで, 現在は「人間の行動観察を経てお掃除支援を行うサービスロボットに関する研究」というテーマで研究をしています. 学部時代の培われた力や卒業研究での経験を活かし, 日々研究に励み精進していきたいと思います.

1:学部時に製作したロボット(脚・腕構造を持つラジコン型ロボット)

2:機友会賞受賞の様子(下ノ村先生と記念撮影)

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