機友会ニュースデジタル版第80回 「2018年度機友会奨励賞受賞者の方から受賞の感想いただきました」 湯浅 夢叶さん

機械工学科卒業 湯浅 夢叶

立命館生としての学生生活の最後にこのような賞をいただき、とても嬉しく思っております。私が所属していた「資源循環・リサイクル工学研究室」では名前の通り、資源を定量的に評価し、環境を守りつつ社会を発展させていくことを目的とした研究をしています。

機械工学科ではあまりピンと来ないような内容かとは思いますが、実際に研究の対象としているのは自動車のバッテリーの資源利用や船舶の解体の総合的なコスト、シリコンと水の反応の観測など様々な分野に及びます。中には自分で研究テーマを決め研究をしている人もいます。自分のしたい研究ができるということはこの研究室の良い点であると思います。

さて、ここで私の研究について話していきたいと思います。

私の研究テーマは「域内輸送における輸送のエネルギー効率」についてでした。域内とは市内を意味し、輸送とは人の移動、つまり交通を指します。人は様々な方法で移動をします。近くのコンビニなら徒歩や自転車を使い、すごく離れたショッピングモールには自動車や電車、バスを使うと思います。また、通勤や通学、買い物、旅行など移動の目的でも使用する輸送機関は変わります。この輸送機関ごとにエネルギーの使用割合は異なります。詳しい定義は割愛しますが、単位距離・単位質量あたりのエネルギー消費量を考えると、徒歩、自転車、電車、バス、自動車の順でエネルギー効率は悪くなります。「徒歩、自転車のエネルギー効率が良いのなら、徒歩と自転車だけでいいやん!」となりますが、現実問題としてこの2つだけの生活では厳しいものがあると思います。次にエネルギー効率が良い電車について考えると、交通インフラが整っている都市部ではほとんどの人が日常的に電車を使用していると思いますが、地方都市では使用が難しく自動車を使う人の割合が高くなります。この結果、都市部と地方都市等、住む場所で移動のエネルギー効率が変わってきます。以上を踏まえて、最終的には、地方都市はどのような対策をするべきかについて提言することが私の研究内容でした。

今現在、私は新社会人として社会に出て働いています。3月31日から4月1日になるだけで、驚くほど急に社会人になり責任が大きくなります。勉学に関してもプライベートに関してもやり残したことばかりですが、進んでいくしかありません。この記事を読んでいる皆さんはこんなことにならないように一生懸命遊んで、一生懸命勉強してほしいと思います。

最後になりますが、立命館大学、機友会の皆さま、山末教授、研究室の研究員の方々、先輩方、同期のみんな、ありがとうございました。

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