機友会ニュースデジタル版第50回 加藤昌彦 氏(1989年卒)「中国支部幹事を縁にしまして」

「中国支部幹事を縁にしまして」

加藤 昌彦

1989年に田中・山元研を卒業し、1994年までお世話になり博士号を取得いたしました加藤昌彦です。このたび、機友会中国支部会計幹事を務めさせていただくことになり、幹事会の席上で伊藤先生から話題を提供せよと依頼されておりました。延び延びになっておりやっと投稿させていただきます(大変遅くなり申し訳ございません)。

機友会支部活動の活性化に酒井先生、伊藤先生が熱心に取り組まれ、両先生から会計幹事を昨年依頼され、引き受けさせていただきました。広島に居を移すと京都は遠く、機友会活動とは無縁のまま数十年を過ごしておりました。時折大学から送付される校友会便りをパラパラと見る程度の幽霊会員でした。当然、機友会活動といっても何をしているか知らないといった状態です。私と同様な同窓生が多数であろうかと思います。

今回支部幹事を拝命し、平井支部長、末國会計幹事を始め、多数の幹事の皆様と支部活動を再開しました。昨年、支部総会が開催されました。写真はその様子です。詳細は末國幹事より投稿されております(第23回)。

中国地域にも多くの卒業生がおられ、多方面で活躍されておられます。そのような方々と同じ時間を過ごし、母校の話題ができるのは大変嬉しく、立命館大学機械工学科の卒業生の一員であるとの帰属意識が得られました。今後は支部活動を活性化する段階であると思います。中国地域には400名ほどの同窓生がおられますので、同窓生が参加したくなるような仕組みを、幹事で作っていきたいと思います。

私自身の話をさせていただきますと、1995年に広島大学に就職し、そこを20年あまり勤めたのち、昨年福山大学へと異動しました。国立大学から私立大学へ異動すると、多くのことが違います。昨年はその違いに驚き続ける一年でしたが、違いにも慣れて落ち着けるようになりました。研究の方は大学を移っても一貫して表面改質を中心にしております。田中先生に与えられたテーマ名は「イオン注入表面改質による疲労強度改善」でした。そこから多くの表面処理やコーティングに発展して研究を続けております。大学時代は評価が主でしたがプロセスも手がけております。今はプロセスから評価まで一貫した研究をしております。当時このようなテーマを与えてくださった田中先生には感謝するばかりです。

先日、私の研究が日刊工業新聞に紹介されました。ご覧頂けますと幸いです。

日刊工業新聞電子版
真空でも摩擦係数3分の1 福山大、高速工具鋼表面に炭化クロムナノワイヤ形成
真空でも摩擦係数3分の1 福山大、高速工具鋼表面に炭化クロムナノワイヤ形成【福山】福山大学工学部の加藤昌彦教授らは、高速度工具鋼の表面に炭化クロムのナノワイヤを形成し、大気中と真空中で摩擦係数を従来比約3分の1に低下させた。ナノワイヤ...
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